くまちゃんのQOL向上委員会

ゆるりと気の向くままに更新中です。

無痛分娩エピソード

こんにちは🐻☕

私は、約1年半前に第1子を出産しました。

自身の中で忘れたくない、大切な日のできごとを記します。

 

 

「無痛分娩」と聞くとニュースの影響もあり、まだまだ不安なことやマイナスイメージが拭えないのではないでしょうか。

私もその一人でした。ですが、自身については、痛みを軽減できるメリットの方が高いと思い、家族や主治医と相談の上「計画無痛分娩」にて出産に臨みました。

 

出産時は、現在の様なコロナ禍では無かった為、新型コロナウイルスの影響を受けている現在の医療の様子とは、異なる部分があるかと思いますが、これは当時のありのままの様子です。

無痛分娩を100%推奨している訳ではありませんが、体験記が少しでも参考になり、お役に立てれば嬉しいです。

 

私は、身長が148cmの低身長の為、以前から帝王切開になる可能性があると主治医に指摘されており「できることなら、分娩の痛みを最小限にしたい」と切望していた私は下記のメリット・デメリットを踏まえて選択をしました。

 

【計画無痛分娩メリット✨】

〇痛みが軽減される為、出産への恐怖心が軽減し、リラックスができる

〇当日への心構えができ、余裕を持って出産準備ができる

〇事前に家族のスケジュール対応が可能

 

【計画無痛分娩デメリット💦】

●費用が発生する(私の場合、+5万円でした)

●万が一の事態が起こる場合がある

●麻酔科が不在の時に産気づくと、無痛分娩で出産ができない

●副作用のおそれ

計画無痛分娩の前日

まず、バルーン処置を行いました。

当日、お産がスムーズにすすむようにバルーンを子宮口に入れて、

バルーンが広がることで、子宮口を広げ陣痛を人工的に起こす処置です。

この処置は、正直、想像以上に痛かったです。処置を受けてから本当は院内のベッドで横になり3時間程度様子をみてもらう予定が、1時間後、あまりのひどい下痢(実際はそうではなく陣痛)を我慢しているようで、我慢ができず、お手洗いに籠ってしまいました・・↷

看護師の方に「🐻さん、大丈夫ですか?」と何度も声を掛けてもらい、

1時間半ほど経過したのち、「🐻さん、一度、先生に診てもらいましょうねー」と医師の診察を受け

「子宮口4cmほど開いたので、もう今日は帰りましょうか。よく頑張りましたね」と言ってもらえて、バルーンを外してもらいました。

痛みに耐えられず、へこみましたが、勝負は明日なんだと気持ちを切り替えました。

帰宅後も、微陣痛を感じながらも、ご飯は普通に食べられることができました。

 

出産当日 

当日は、病院から朝食は軽食にと指示を受けていた為、パンとお茶を摂取しました。

家族は元々、休みを取得してくれていたので

午前8時30分に、病院にいき処置室で人工的に破水をしました。

その後、分娩室に夫も一緒に入り陣痛促進剤で陣痛をおこしました。

お昼過ぎには、痛みが増して我慢がきかなくなったので、ここから無痛の麻酔をしてもらいました。

麻酔は「硬膜外麻酔」で、私の場合は、痛みは感じられませんでした。

麻酔をしても手や足の感覚はあった為、動かすことはできるのですが、たくさんの管を身体に装着されていたので、水分摂取は人にお願いしなければならない状態でした。

その後、麻酔がきいて驚くほど、身体や心が楽になりました。

麻酔により全く痛みは感じられなかったし、スマートフォンを触りながら連絡をとることもできたので、夫には付き添いの母と外へ昼食をとりに行ってもらいました。

しかし、その後子宮口の開きが良くなかった為、医師からは「夕方までは粘りますが、このままの調子であれば一旦、翌日出産となります」と言われました。

胎内の我が子へ「右回りで生まれてきてね~今日会おうね」と声を掛けてみたり

夫や看護師の方に足(象の足のように浮腫んでいた)をマッサージしてもらうことでリラックスしたり、ずっとトイレへ行けない状態なので、カテーテルで尿をとってもらいました。尿をとってもらうことで、促進効果がある様です。

 

15時~16時の内診で医師から「よし、行けそう」と今日出産のOKがでました。

夕方からは、慌ただしくお産に向けての準備がすすんでいきました。

まるで、テレビドラマのような世界観でした。

子宮口10cm近くにまでなると、右側の子宮に激痛が走り、麻酔が効かなくなってきていました。

更に麻酔の追加をしてくれるとのことでしたが、それまで我慢している時間がとてつもなく長い時間に感じました。

麻酔を追加してもらったことにより、足の感覚・手の感覚が薄れてしまい、

分娩代の手すりを掴むことすら出来ず、上手にいきむことができなくなってしまいました。

妊娠中は、特に呼吸法について勉強はしていなかったのですが、

助産師の方の指示通りのタイミングで呼吸し、目を閉じてしまわないように気を付けてお腹をグイグイ看護師の方に押してもらいながら、そうこうしている内に我が子が

下へ下へと徐々に降りてきました。

頭が出かかったところで、止まってしまい中々出てこられなかったので

医師に吸引分娩を処置してもらい、結果、初産にしては短い6時間弱の出産時間となりました。

麻酔をたくさん使用したことにより、出産後、ひどい吐き気で戻してしまい、入院中のベッドへ戻れず、ナースステーション近くの簡易ベッドで1夜を過ごすことになりましたが、翌朝には、自分の入院ベッドへ戻ることができ、食欲もあったので朝食のパンを食べられることができました。

そして1週間後、無事に母子共に退院ができました。

 

無痛分娩を経験して思ったこと

歯医者さんでも無痛を希望して歯科医院選びを選択する人がいるのに

お産には、「痛みを耐えましょう」や「痛みに耐えてこそ、愛情」と痛みを美学化するのには、違和感を感じます。

まだまだ、日本では無痛分娩への抵抗がありますが、

今や様々なことに、自己選択できる時代。もっとこれから身近な出産方法になれば良いなと感じております。

『無痛分娩で産むと、愛情を感じられないのではないか?』

⇒そんなことはないです。とてもとても、愛らしい宝人です。

 

長くなりましたがこの記事に、お目を通していただき、ありがとうございました。